桔梗

国士の旅
秩父路を往く(八) 城峯神社

景行天皇の皇子・日本武尊が東征の折、風光明媚な神山に登り、矢を納めて大山祇命を祀ったことが開創とされており、狼信仰の社としても知られている。
社の御眷属は「巨犬」大口真神とされており、社殿の前には日本武尊にちなむ山犬型の狛犬が控えている。
平安時代、平将門が下総で追討軍との戦いに敗れ、城峯山で再起を図ろうとしたが、愛妾・桔梗の裏切りによって儚い最期を遂げたという伝説があり、山中では今も桔梗の花は咲かないという。
官軍として追って来た藤原秀郷が乱平定後、祭祀を行い「城峯」の号を奉り、その後城峯神社と呼ばれるようになった。

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