国体の本義 日本及び日本人とは

天皇弥栄

國體とは

国体とは、国の成立とその国特有の国のかたちである。
簡単に説明すれば政体とは権力機構であり、国体とは権威の根本となる重要な意義であると言えるのである。
社会統治には権威と権力がある。
権威の裏付けのない権力は脆い。

天皇とは、大陸に於ける絶対君主でもなければ、西洋的立憲君主でもない。王・皇帝とは、絶対的権限をもち絶対服従すべき対象であった。
西洋では近代まで「王権神授説」による絶対的王権の支配政治が行われていおり、それを打破すべく近代市民社会の基礎となったホッブズ、ロック、ルソー等による「社会契約説」による国家群が誕生したが、天皇国日本のはそのどちらにも当てはまらない。

文化概念としての天皇を戴き、ディグニティー(威厳・尊厳)によって官民一体となった自生的な秩序が保たれるとするのが我々日本人の国体観ではないだろうか。