後宇多天皇

天皇弥栄
第九十一代天皇【後宇多天皇】

大覚寺統の天皇。中世の賢帝と讃えられた。
亀山天皇第二皇子。母は洞院佶子。
父・亀山天皇が院政を敷き、8歳で天皇に即位。
在位中に、文永の役、弘安の役が勃発。
後深草上皇(持明院統)の巻き返しと幕府の不遜なる意向により、退位させられる。

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天皇弥栄
後醍醐天皇 第九十六代天皇

この天皇ほど波乱万丈な天皇は、昭和天皇を除いてはいないのではないであろうか?
後醍醐帝の祖父であった亀山法王は尊治王の非凡さを見抜き、幼少の頃からその天皇即位を願っておられたと言う。しかし、持明院・大覚寺両統の皇位争いは熾烈を極め、尊治王の践祚は31歳の文保2年(1318年)まで待たなければならなかったのである。
30代での即位は後三条帝以来の250年ぶりであった。

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天皇弥栄
宇多天皇 第五十九代天皇

光孝天皇の第七皇子。臣籍から皇籍復帰し皇位継承。
藤原摂関家氏長者である藤原基経を初の関白としたが、基経の死後は藤原氏の勢力を抑えて親政を行った。側近として支えていたのが、菅原道真。
歴代天皇としてはじめて退位後に出家し「法皇」になられた。紀貫之や紀友則ら、多くの歌人が活躍する場を生み出した文化の理解者でもあった。
善政で知られた御歴代の多くは宇多天皇の「寛平の治」を踏まえたものだと称されいる。
余談ではあるが、宇多帝の日本最古の飼い猫記録が載っているらしい。源氏物語の注釈書の一つ「河海抄」に「寛平御記(宇多天皇御記)」より引用したとある。

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