エリザベス女王追悼

英國女王 エリザベス二世女王陛下が亡くなられた

英國女王 エリザベス二世女王陛下が亡くなられた
英國女王 エリザベス二世女王陛下(Majesty Queen Elizabeth II)

女王の伯父であるエドワード八世の“恋の逃避行”により、父ジョージ六世が王位を継承した。当時イギリス王室は男子優先継承であったが、ジョージ六世には男子に恵まれず、「エリザベス」とその妹の「マーガレット」の娘二人であった為、父帝の歿後、彼女が英国王に即位した。(英王統が長子優先に改められたのは2013年) 

「リリベット(Lilibet)」の愛称で呼ばれ幼い頃から活発な子で乗馬・競馬が大好きだった。
サラブレッドの故郷「競馬発祥の地」イギリスでは、3歳馬最高のレースは“ダービーステークス”だが、古馬の最高峰は父帝と女王の名を冠した“キング・ジョージ六世&クイン・エリザベス ステークス”である。イギリス王室所有のロイヤル・アスコット競馬場で、毎年7月下旬に開催され世界中の競馬関係者の耳目を集めるレースである。

新首相のリズ・トラスに至るまで15人の首相を任命したが、中でも新自由主義者マーガレット・サッチャーとの確執は有名であった。旧植民地諸国に対する姿勢の違いや、冷徹な政治手法のサッチャーに対し、温情と博愛の統治を指向した女王とは決定的に合わなかったのだろう。

偉大なる54ヶ国の英連邦首長(Commonwealth of Nations)

15ヶ国の英連邦王国の君主であった女王は、数えきれないほどの世界各国の君主・代表と面会したが、特筆するべきエピソードがある。

2015年チャイナ「習近平」国家主席を国賓待遇で迎えた時の事、習近平や同行した支那高官達の外交儀礼やルールを無視した理不尽な振る舞いや無礼に対し女王は側近達にねぎらいの言葉をかけた。
「大変だったでしょう 彼らは非常に失礼(very rude)でした」
女王が誰かに対して、ましてや大切な要人クラスにrudeを使う事は有り得ない。ましてveryが付くなど・・・
直接言葉を頂戴した側近は驚天動地だったらしいが、何と!その音声がメディアに流れたのだ。理由はこうだ、当日は雨降りで女王のさした大型のビニール傘に音が反響して拡声器の役割りを果たし肉声が録音されたという。
極めて珍しいケースと云われているが、報道されるやいなや、大反響を呼んだ。
さらに、ダライ・ラマ14世を敬愛する、チャールズ皇太子は晩餐会を欠席した。
その翌日、習近平は皇太子邸を強引に訪問した。
正装の習近平夫妻に対し、皇太子は黄色いカーディガンを着たラフな普段着であった。応接もカミラ夫人や執事には一切させず、自ら扉を開け手で着席を促し、自ら紅茶をいれ夫妻の前に置き、一言も発せず冷ややかに習近平を見るだけだった。
この模様もニュースに流され、それまでチャイナ大歓迎、一帯一路大賛成のイギリスの国論は一転して反中に向かっていった。
はからずも”物言う王室”に変幻した女王・皇太子母子が、赤い悪魔の手からイギリスを救った素晴らしいドラマであったのだ。
エリザベス女王有難う。
そして今日から国王の
チャールズ3世よいつまでも反中であれ!