長慶天皇 第九十八代天皇

長慶天皇 南朝第三代天皇

長慶天皇 大和栄山寺行宮跡(奈良県五條市)

長慶天皇御製

 わが宿とたのまずながら吉野山

   花になれぬる春もいくとせ

応永元年八月一日に崩御 されました。

【御名・別称】(ゆた)(なり)・慶寿院・覚理(法名)

【陵所】嵯峨東陵

即位不明、在位16年、宝算52歳。
生誕 興国4年(1343年)
薨去 応永元年8月1日(1394年)

後村上天皇の第一皇子。住吉・吉野・栄山寺などの行宮(あんぐう)に居住。
江戸時代は在位疑問節があったが、明治以降の実証研究により大正15年に皇統譜に加えらえた。

在位当時、南朝は著しく衰退していた。その為、長慶天皇の事蹟はあまり明らかでないが、元中元年の譲位後しばらく院政を行なった証拠はある。
生涯は戦乱の世に終始したが、「仙源抄」の著作があり、和歌に秀いで、「五百番歌合(天授元年)」「千首和歌(天授2年)」があり、「」には御製五十三首が収録されている。