伏見天皇 第九十二代天皇

伏見天皇

第九十二代天皇 伏見天皇(宮内庁蔵『天子摂関御影』より)

伏見天皇御製

 霞立ち 氷も解けぬ 天つちの

  こゝろも春を おしてうくれば

延元四年八月十六日に崩御 されました。

【御名・別称】熈仁ひろひと・持明院殿 
【陵所】深草北陵ふかくさのきたのみささぎ
即位23歳、在位12年、宝算53歳。
誕生 1265年5月10日(文永2年4月23日)
崩御 1317年10月8日(文保元年9月3日)

持明院統の後深草天皇の第二皇子。
日本史上随一の能書のうじょ帝であらせられます。平安時代の上代様と呼ぶ和様を基調にした豊調な書風を確立され、「書聖」と呼ばれ書道の伏見院流の祖でもあらせられました。

和歌と書にも優れ、京極為兼に「玉葉ぎょくよう和歌集」を撰修せんしゅうさせた。