神風特別攻撃隊とは何か【其の六】知覧特別攻撃隊を知る

神風特別攻撃隊とは何か【知覧特別攻撃隊を知る】

知覧特攻平和会館

知覧特攻平和会館

昨年、友である鈴木誠厳氏から鹿児島に慰霊の旅のお誘いを頂き、生涯忘れ得ない思い出の旅となりました。
今まで「神風特別攻撃隊を全ての日本人が忘れてはならない」との思いから、拙い文を綴ってきました。しかし、初めて実際の攻撃隊の地に立ち、風景や空気に触れる事に依り、より一層隊員の苦悩と現実を知る事になり深い感動と悲しみを覚えました。
本で読んで色々と知識としては沢山知っては居りましたが、矢張百聞は一見に如かずとの言は間違いなし。
隊員が飛ぶ目標としていた開聞岳を遥かに見ただけで、隊員の目に映った風景が・・・遺書の文面が頭を駆け巡り時空を超え、大東亜戦争末期のあの日々のこの地知覧立っているような不思議な感覚を感じていました。
そして、陸軍特別攻撃隊の町・知覧の街路を歩けば、隊員が出入りしていた冨屋食堂が当時のまま残されていて、往時の空気を吸った隊員を身近に触れる気がしました。
知覧には隊員達の世話を親身にした「お母さん」代わりとなった女性鳥浜トメさんが居た事に感動と感謝の心に満たされます。
正に日本のお母さんの心の代表だと・・・
「トメさん有り難う御座いました」と日本人としてお伝えしたい思いが溢れます。

鳥濱とめ献燈
母の像
富屋食堂
富屋食堂にて

隊員とは言え歳はまだ10代の少年。写真に仔犬を抱いて映った笑顔に現代の人達は何と言葉を掛けるのか?
今ある日本の平和がどの様に作られたか、今一度考える必要が有るのではないかと、左派の唱える売国平和論や幻想的平和論が罷り通る言葉遊びが知覧では通じません。

鹿児島はやはり、鎌倉以来の武の国。特攻隊の顕彰などが確りしているなと嬉しく思いました。
鹿児島市内を訪れ、南州公の史跡も数々走り回りました。南州公の謦咳に接した旅でも有りました。
其の鹿児島で知覧・鹿屋などの日本人精神、桜島など日本の原風景は素晴らしく、南州公が無理して城山に戻り桜島をみながら最後を迎えた心がわかった気がします
この様な機会を頂き鈴木誠厳氏に感謝致します。
悪党

●知覧特攻平和会館
出撃基地の地に、特攻戦死された隊員の当時の真の姿・遺品・記録を後世に残し、恒久の平和を祈念する為に建設された施設である。
英霊1036柱特攻隊員の遺影・遺書遺品展示・一式戦闘機「隼」・特攻勇士の像・特攻平和観音堂・三角兵舎跡・鳥濱トメの灯ろう
【所在地】鹿児島県南九州市知覧町郡17881番地
【電 話】0993-83-2525